想像力の肥溜め

文章というか、文字列の集合体

幸せは転がっている

正午を回るギリギリで起きた僕は、あまりにも天気がよかったから、寝癖の頭をそのままにベランダで音楽を聴きながらコーヒーを飲んでいた。冬に差す日は冷えたアスファルトに暖かいプールを作っていて、それがなんとも心地よかった。


「コーヒー飲んで好きな音楽を聴けるだけで幸せだ。この幸せを生涯続けられたら他にはいらない、とは言わないけど少なくとも今は満足してる。」


そうかもしれない。将来何が起こるかわからないけれど、コーヒーを飲んで好きな音楽が聴ける自由は奪われたくない。生活の上での必要条件だなと思った。