想像力の肥溜め

文章というか、文字列の集合体

出会いそれぞれ

ここ一週間、はてなブログのトップページのカテゴリ欄にかき氷カテゴリが表示されるようになり、かき氷を題としたエントリーを見ることが多い。その中でも3、4回ほど見たのが、セブンイレブンのミルクティーかき氷である。なんでも芳醇な紅茶の香りの氷がアイスとよく合うんだとか。時期同じくして、インスタグラムの投稿でも何回か見かけたので、これはもう食べるしかないと思い立ち、バイト帰りに家の近くのセブンへ駅を越えて買いに行った。

お目当のブツが手に入ると、夏の夜のまったりとした、もったりとした空気も一目散に家路を辿った。靴を脱ぎ、手を洗って、いざ実食。スプーンはちゃんと家の金属製のものを使う。木の香りで紅茶の芳醇らしい香りが侵害されるのはまっぴらごめんだ。手に取りカップを開ける。ミルクティー色の氷が円になってカップを縁取り、その真ん中にアイスクリームがしゃんと佇んでいる。ご対面だ。意を決して口に入れる。氷が溶ける。アイスが舌にまとわりつく。

うん。紅茶が濃いな。

これが味のファーストインプレッションだった。美味しいとかではなく、ただミルクティーの紅茶の濃さに注意がいってしまった。もちろんおいしいには違いないんだけれど、それでも何か不満というか、そういうものが残る。

つまり、最近ではネットで話題になり、それを見た消費者が実際に購入なりをして、さらにそれが四方八方に広がり繰り返されていくことが多いが、その繰り返しが多いほど期待が膨らみ、設けなくてもいいハードル設けて、勝手に不満を抱いてしまうのだ。

前乗り情報を得ず、ふらっと立ち寄ったコンビニで少し気になって、そして買って食べていればもっと評価も変わったはずなのに。とても悲しい出来事だと思いませんか?