想像力の肥溜め

文章というか、文字列の集合体

アーキテクチャ

今日は図書館に行った。

たいてい建築物の作品集を読んでいて、たまに小説を、そしてまた作品集を見るというのを3時間くらい繰り返していた。

作品集はとても厚いし、重い。片手では到底持てないほどなので、しっかりとした姿勢で読むことになる。僕は、まるで先生に教科書を朗読させられているときみたいに背筋を伸ばし、写真や図面たちに目を走らせていた。

読んだのは「世界の名階段」や「○○(建築家の名前)全集」の他に、あの新国立競技場設計者のザハさんの建築に対する情熱を記した本(とても臭かった)などで、どれも面白かった。

「名階段」にはとくに興味を惹かれた。街中の階段、オフィスの階段、美術館の階段などのカテゴライズがされていたのだが、中でも街中の階段にはいいものがたくさんあった。例えば、路地裏にひっそりと佇む白い階段や、石畳に合わせたレンガの階段は、その街に溶け込んでいてよい雰囲気を作っていた。

階段ひとつでその建物の全体のイメージがガラっと変わるだろうし、階段そのものも、とても素晴らしいアートになりうる。

建築にますます興味が湧いた一日だった。


しかし、今日は寒い。
夜になると雪まで降ってきたので、僕は風呂に40分も浸かっていた。おかげで手はシワシワだが、スマートフォンが手からすべらないので僕は満足している。

2016/2/24